ベストアルバム・ベストソング2018
こんにちは。なんと一年ぶりの更新ですね。
年末年始しか更新しないのが定例となってしまいました。
今年も好きだった音楽を振り返りたいと思います。
■Jack White『Boarding House Reach』
Jack White - Over and Over and Over
Jack White、久しぶりのソロアルバムです。個人的には1st、2ndの方が好みではありますが、相変わらず格好いい。メロディアスな曲やド直球にキャッチーな曲はほとんどありませんが、クールで洗練されている印象です。好きな曲は上記の「Over and Over and Over」や、Jackのラップがものすごく格好いい「Ice Station Zebra」。
■Mallrat『In The Sky』
Mallrat - Groceries (Official Video)
ここ最近、特に激推ししているミュージシャンのひとりが、このMallratです。オーストラリア出身で、2016年にリリースした「For Real」という曲が私の中で大ヒットだったのですが、今年リリースしたこのEPも素晴らしい作品でした。Mallratは英語の発音といいますか、言葉と歌い回しそのものが聴いていてものすごく気持ちがいいんです。飛び跳ねるようなサウンド、夜の闇に浮遊するようなサウンド、と自由自在ですが、リズムに言葉がすごく綺麗にハマっていて、本当に心地がよいです。「Groceries」は本当に大好き。
■The Vines『In Miracle Land』
THE VINES - Sky Gazer (fan lyrics video) NEW ALBUM 2018!
The Vinesの4年ぶりのアルバムです。The Vinesはね、本当に最高のロックバンドなんですよ……私の好きな国外のバンドでは5本指に入ります。2000年代に目覚ましい活躍をしましたが、ヴォーカルの病気のこともあって少しずつ活動が縮小していきました。確かに全盛期ほどワールドワイドな活躍は聞こえてきません。しかし、こうして新しい作品を出してくれて、そしてなおかつ素敵な曲をいくつも届けてきてくれるのですから、もう嬉しくて嬉しくて。上記の「Sky Gazer」や「Annie Jane」なんか美しくて涙が出てきます。私はこれからもThe Vinesを応援しています。
■The Psychotic Reactions「Phone」
オーストラリアを拠点に活動するバンド・The Psychotic Reactionsのシングルです。最近知ったバンドなのですが、聴いた瞬間に「あ、好き」となりました。決して前衛的なサウンドを持っているというわけでもありません。ただ、声がとても好きです。それに、ギター・ベース・ドラム・キーボード・ヴォーカルの絡み合いといいますか、この「ロックバンド」という感じのグルーヴ感があまりに好みすぎます。来年はアルバムも出るようですし、楽しみです。
■Covet「"Shibuya"(ft.San Holo)」
Covet - "shibuya" (ft.San Holo) (official video)
今年、殊に惚れこんだミュージシャンといえばこちらのCovetでしょうか。CHONとかPolyphiaからインストバンドに入った私ですが、このCovetも一聴して稲妻が走ったようなバンドです。特にギタリストのYvette Youngが格好よすぎて……。超絶技巧を披露したかと思えば、フォーキーでノスタルジックな演奏も堪能。声もいいですし、佇まいが素敵です。好き。
Yvette Young - A Map, A String, A Light pt 2 (live)
■The Raconteurs「Sunday Driver」「Now That You're Gone」
The Raconteurs - "Sunday Driver" (Official Video)
The Raconteurs - "Now That You're Gone" (Official Video)
今年最後の私的音楽大ニュース、それがThe Raconteursのニューシングルリリース、そして来年のアルバムリリース情報でした。The Raconteurs、ご存知ですか? すでに冒頭でも挙げているJack Whiteと彼の友人であるBrendan Benson、そしてThe Greenhornesの二人で結成された4人組のロックバンドです。サウンドは、60年代のオールディーズなロックと、Jack White色の強い激しいガレージロックが混じり合ったものが主ですが、ギターだけでなく、ブラスやストリングスもオルガンもたくさん登場します。メロディも演奏も素晴らしいですし、何より、メインのJackとBrendanの化学反応が凄まじくいい効果を生み出しています。とにかくかっこいい。もしかしたら国外のバンドで1、2を争うくらい好きかもしれません。そんなThe Raconteursですが、前作が2008年で、それ以降はそれぞれの活動に忙しく、ずっと音沙汰がありませんでした。ですから、今回のニューシングルはなんと10年ぶり! もう驚きで部屋中飛び跳ねました。嬉しい。そしてニューシングル2曲ですが、10年ぶりということを差し引いてもかっこよすぎませんか? ギターリフ、The Beatlesのようなコーラスワークと、バンドサウンドの絡み合い。一部の隙もなくかっこいい。来年出るらしいアルバムも楽しみです。
■tacica『ordinary day/SUNNY』
tacica 『ordinary day』(Music Video)
tacicaです。いつものtacicaですが、いつもよりも、ちょっと私たちに近いところにいるtacicaです。美しいメロディ。宇宙、光、星、幻想的なイメージの中に私たちの日常が溶けています。今年はシングル4曲をリリースしていましたが、どれもよかったです。
■BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」「話がしたいよ」
BUMP OF CHICKEN、今年もありがとう。BUMP OF CHICKENは私にとって特別なバンドです、という話はいつもしていますが、今年も特別であり続けてくれました。「望遠のマーチ」は伸びやかなヴォーカルと開放感のある演奏が格好いい。「話がしたいよ」は弾き語るような慎ましさからバンドサウンドが入り、コーラスも相まって幸福感に包まれるんだけれど、最後にはそっと言葉をぽつんと置いていく。そして2曲とも、藤原基央の歌詞がいつでも何度でも突き刺さります。そして、突き刺しながら、抱きしめて、傍にいてくれます。今年も力をくれてありがとうございます。来年もよろしくお願いします。